保健だより  平成19年12月(120号)
 


  いよいよ寒さが本格化してきました。
 『インフルエンザ』や『ノロウィルスによる胃腸炎』の流行する時期
でもあります。
 手洗い・うがいをしっかりしましょう。 


 ■
ノロウイルスによる胃腸炎

 ・特に冬季に流行。
 ・手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖。
 ・
おう吐、下痢、腹痛などの症状を起こす。
  健康な人は軽症で回復するが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、
  吐ぶつ(吐いたもの)を誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。
 ・ノロウイルスについてはワクチンがなく、また、治療は点滴などの対症療法に
  限られます。 従って、
予防対策の徹底が大切です。


 ■
予防対策

 手洗い : 患者の「ふん便」や「吐ぶつ」には大量のウイルスが排出
されるので、
        
食事の前やトイレの後などには、必ず手を洗いましょう。
        
下痢やおう吐等の症状がある方は、食品を直接取り扱う作業をしない
        ようにしましょう。
        
石鹸を十分に泡立てて30秒以上かけて洗いましょう。
        (指輪ははずし、爪は短く切る)

 加 熱 : 特に、子どもやお年寄りなど抵抗力の弱い方は、加熱が必要な食品は
       中心部までしっかり加熱して食べましょう。また、調理器具等は使用後
       に洗浄、殺菌しましょう。


 ■
 症状

 ・潜伏期間(感染から発症までの時間) : 24〜48時間

 ・主症状 : 激しい
吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。
        通常、これら症状が1〜2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。
        また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合も
        あります。
                   
    

 ■ 
検査

 患者の「ふん便」や「吐ぶつ」を用いて、ウイルスの検出を行い診断します。

 ふん便には通常大量のウイルスが排泄されるので、比較的容易にウイルスを
 検出することができます。


 ■ 
リネン類の処理


  リネン等 

 ・付着した汚物中のウイルスが飛び散らないように処理した後、
 洗剤を入れた水の中で静かにもみ洗い。

 ・その際にしぶきを吸い込まないよう注意してください。
 下洗いしたリネン類の消毒は85℃・1分間以上の
 ・熱水洗濯が適しています。熱水洗濯が行える洗濯機がない場合には、
 ・次亜塩素酸ナトリウムの消毒が有効です。その際も十分すすぎ、
 高温の乾燥機などを使用すると殺菌効果は高まります。

 ※塩素系の漂白剤(使用に当たっては「使用上の注意」を確認しましょう。)

  布団などすぐに洗濯できない場合 

 ・よく乾燥させ、スチームアイロンや布団乾燥機を使うと効果的です。



 ■ 
感染が疑われた場合

 ・最寄りの保健所やかかりつけの医師にご相談下さい。
 ・
ノロウィルス感染と診断された場合は『出席停止』となりますので、
 主治医の許可があるまで自宅療養です。 

             

  

 ■詳しくは厚生労働省のサイトに載っています。



 ※ 厚生労働省ノロウイルスについてのQ&A参照
 ※ 挿絵:健(日本学校保健研修社)より