■「つばめ」はどこへ飛んでいくのか？
　整備新幹線としては３番目に開業した九州新幹線。現在開業している長野新幹線（北陸新幹線）、東北新幹線は好調であるが、同じようにいけるのだろうか？
　現在、整備新幹線は北海道新幹線（新青森〜札幌）、東北新幹線（盛岡〜新青森）、北陸新幹線（東京〜長野〜富山〜金沢〜大阪）、九州新幹線鹿児島ルート（福岡〜鹿児島中央）、同長崎ルート（福岡〜長崎）が計画され、一部が着工または開業している。そして、それらすべてが完成すれば総延長が約１６５０ｋｍになり、東海道・山陽新幹線、東北・上越新幹線を含めると約３５００ｋｍの新幹線網が完成する。しかし、その必要性が問われているものもある。また、国の財政難や第１章の肥薩おれんじ鉄道のところでも書いた並行在来線の経営分離問題もあるため、これらの計画はなかなか進まず現在に到っている。
　今回の九州新幹線がどちらに転ぶかによっては、今後の建設計画や整備新幹線計画自体の見直しが迫られるかも知れない。そんな人々の期待と不安を背負わされた「つばめ」の白い車体がかわいそうに見えたりもする。
　だが、きっと「つばめ」はその名に恥じない走りをして人々の期待に応えてくれるだろう。そして九州に更なる活気を与えてくれることと思う。
　そのためにも頑張れ！そして、走れ！「つばめ」。