視覚障害選⼿を⽀えるガイドランナー

2009年度 卒業

塩川 ⻯平さん

  • 日本大学 法学部 政治経済学科 卒業

視覚障害アスリートと共に走る、ガイドランナーへの道

夢を支えるガイドランナー

大学卒業後、柔道整復師の資格取得を目指して専門学校に進学しました。そのタイミングで、知人から「視覚障害のある選手を支援するガイドランナーを探している」と紹介を受けたことが、今の道へ進むことになったきっかけです。最初は接骨院で働きながら、トレーナー兼ガイドランナーとして活動していましたが、現在は選手が所属する企業と業務委託契約を結び、本格的に競技に関わっています。これまでに東京パラリンピック、パリパラリンピックに出場し、次回のロサンゼルス大会ではメダル獲得を目指して日々努力を続けています。

陸上が教えてくれたこと

高校で陸上競技を始めたことが、今の自分につながっています。ガイドランナーという仕事も、すべては部活動での経験が土台です。仲間と切磋琢磨した経験や、そこから学んだ人を思いやる気持ちは、現在の仕事でも生かされています。競技の楽しさを知り、努力を続ける大切さを学んだ3年間は、今の自分を支える大きな財産です。

豊山だから得られた経験

男子校ならではの、のびのびとした雰囲気の中で過ごした高校生活は、競技力だけでなく、人間的にも大きく成長できた時間でした。普段何気なく過ごしていた日常がどれだけ恵まれているかに気づき、親への感謝の気持ちを持てるようになったことも、大きな学びです。修学旅行で訪れたハワイも、印象深い思い出として心に残っています。

挑戦することの大切さ

高校1年生の初めての公式戦で、全国大会常連の同級生に競り勝ったとき、「自分って意外とすごいかも」と可能性を実感しました。そして、高校3年時の関東大会で5位に入賞し、目標としていたインターハイへの出場が決まった瞬間は、最も輝いていた時間だったと思います。

高校生活を全力で楽しもう!

これからの人生では、たくさんの選択をする場面があると思います。そのときに大切なのは、誰かの意見ではなく、自分の意思で選び取ること。そして、自分の可能性を信じて、いろいろなことに挑戦してみてください。もし入学前の自分にアドバイスできるなら、「これから出会う仲間は一生の友人になるよ」と伝えたいです。卒業して15年経った今でも、あの頃の仲間たちとは強くつながっています。だからこそ、高校生活を思いきり楽しんで、有意義な時間を過ごしてください!