豊山生と先生の座談会

豊山で「のびのびやりたいことができる」は本当か?

先生:豊山に入って良かったことは?
坂口
男子しかいないので、友達が作りやすく親しい友達もたくさんできました。よく友達同士で勉強を教え合っています。
山本
女子がいると気を遣うことがありますが、男子だけの話も盛り上がれることです。
杉浦
勉強や部活動を通してたくさんの良い友達ができたことです。
生駒
僕は戦車などのミリタリー系のプラモデルが好きなのですが、小学生の時は趣味の合う友達が少なかったんです。でもここでは男子がたくさんいるので考えることが同じで、趣味が合う友達もできました。
狭間
今回の豊山の校外学習は現地集合、現地解散で、電車通学もしているので、時間に余裕をもって行動できるようになりました。
豊山に入学したきっかけは?
生駒
男子校に魅力を感じました。日大付属であることも選んだ理由の一つです。
杉浦
学校見学で先輩たちが真面目に勉強している姿や部活を頑張っている姿を見て、自分もこの学校で頑張りたいと思って入りました。
狭間
入学前将来の夢がまだ決まっていなくて、日本大学は総合大学なので色々な学部があり、将来の選択肢が多いことが魅力的でした。今はものづくりに興味があるので、中学3年の学部見学では理工系に行きたいと思っています。
山本
学校の隣にある護国寺の住職である父が豊山高校の出身で、父のすすめで入学を決めました。
坂口
公立の中学と違い、新しい環境でたくさんの新しい友達ができるので選びました。図書室などの施設が充実しているところも魅力的でした。
先生:入学前と入学後の豊山の印象は?
狭間
入学前は堅くて厳しいイメージでした。入学後は勉強や部活の面ですごく丁寧に熱く教えてくれる先生がいて楽しいという印象です。
杉浦
厳しい先輩が多いと思っていましたが、入学してみたら親切な先輩が多かったです。
生駒
入る前は男子校なのでうるさそうだなと思っていましたが、実際はみんな大らかで楽しい。ちゃんとメリハリがある学校でした。
山本
僕も、入学前は堅いイメージで先生とも関わりにくいと思っていましたが、入ってみたら先生が相談に乗ってくれたり雑談をしたり、とても話しやすく、男子校の堅いイメージとは違う印象でした。
坂口
昭和みたいな怖い先生がたくさんいると思っていたけど、先生は授業の中で面白い話題を交えて教えてくれるので、内容も頭に入ります。
先生:入学当時と比べて成長したところは?
山本
小学校の頃は人と関わるのが苦手で一人でいることも多かったですが、入学してからコミュニケーションが増え、人と関わることが楽しくなりました。
杉浦
以前は英語に対して苦手意識がありましたが、中学では先生がとても熱心に教えてくれて、英語が一番好きな科目になりました。
狭間
各科目で小テストや提出物があるので、計画的に勉強を進められるようになったことが一番成長したところです。
生駒
あいさつができるようになりました。あとは、勉強の習慣がついて自主学習ができるようになったところです。
坂口
小学生の頃よりも人前で話せるようになりました。2年連続でスピーチコンテストに出場し、緊張しましたがとても楽しかったです。勉強面でも成長したと思います。以前は国語が苦手でしたが、入学後はテストの成績も上がり、親からも褒められるようになりました。元々好きだった理科はさらに好きになりました。
先生:今後の目標は?
坂口
将来は中学校の理科の教師になりたいと思っています。
杉浦
高校では特進クラスに入って大学でも今と同じように勉強と部活動を頑張りたいです。英語が好きなので英検1級を目指したいと思います。
生駒
目標としている大学を卒業し、自衛隊に入って国のために働きたいと思います。
狭間
将来の夢はまだ決まっていないので、総合大学である日本大学に進学したいです。高校生になったら、自分のやるべき仕事は何かを考えて、10年後はちゃんと働いていたいですね。
山本
住職だった祖父が亡くなったことがきっかけで小学校2年生の時から住職になろうと決めています。大学に進学して資格を取り、山で修業をしたいと思っています。
先生:入学を考えている小学生へメッセージ
狭間
僕は入学前に比べて、豊山の校訓にある「強く正しく 大らか」な人に少しずつ近づいていると思います。強く正しく大らかになりたい人は是非!
杉浦
のびのびと勉強や部活に励むことができて、とても楽しく学校生活を送ることができます。男子校だからこそ楽しいです。
坂口
男子校だから堅いイメージを持つかもしれませんが、男子だけの環境だからこそ仲をより深めることができました。友達がたくさんできるし、仲良くなれますよ!
生駒
学校の設備がとても良く、学校生活を快適に過ごすことができます。また駅から近く便利です。
山本
豊山は男子校なので、共学では学べないこと、友人関係、遊びがあります。男子校ならではの楽しみ方があるので、心配をせずに期待を持って入ってきてください。男子だけで過ごす貴重な経験ができます!
【結論】豊山は「のびのびやりたいことができる」は本当か? 答え:本当です。
坂口
人目を気にせず勉強や部活に一生懸命取り組めるから。
山本
礼儀やけじめを身につけて、しっかりやるべきことをやっているから。
狭間
困ったことも気軽に先輩や先生に相談できるから。
杉浦
性格が良く礼儀正しい生徒が多いから。先生が生徒の意見を尊重してくれるから。
生駒
男子校だから。異性の目を気にせず自分を出すことができる!

先生たちの座談会

将来に必要な人間力を育む6年間
先生たちの全力のサポートで勉強にも部活にも思い切り集中する

思春期の男子生徒に対してどのようなサポートをされていますか
田中
中学の先生方に対しては、6年後、10年後、12年後を見据えての指導というのを意識してもらっています。小学校から上がってきたばかりの生徒たちに最初から無理難題は言えないので、まずは生活面での指導が大切ですね。男の子はやはりお母さん方に頼ってきていることが多いので、そこから精神的にも経済的にも自立していく基礎を作るということを意識します。
屋嘉比
例えば、中1の7月に宿泊研修があるのですが、忘れ物をしてもいいので、必ず自分で用意させてくださいとお願いしています。普段の授業でもやはり男の子は忘れ物が多いので、リストを作ったりファイリングを習慣づけたりして、少しずつ自分で気づけるようにフォローをしています。
田中
男子校のいいところは、生徒を思い切り叱って、思い切り誉めることができるところです。思春期の男の子はプライドが高いので、異性の前で叱ると屈折してしまうことがあります。その点、男子ばかりだと生徒も素直に受け止めてくれます。これは男子校の大きなメリットの一つだと思います。
屋嘉比
男の子同士なので激しくぶつかり合うこともありますが、その中で少しずつ人を思いやる気持ちを育てています。それが中学の時期だと思います。
溝下
生きる力や人間力を教員が一丸となって育てていると、常日頃から実感しています。中高一緒の部活動では、上級生が下級生の面倒をよく見ます。それに加えて、教員と生徒もとてもいい関係を築けていると思います。
西川
教員室の廊下には机とイスが設置されています。本校は、生徒たちが先生のところへ頻繁に訪ねてくるからです。放課後には必ず誰かがそこで補習を受けたりしています。ほかの学年の先生も「がんばっているな!」と、声をかけています。
田中
学校全体で生徒を育てているという意識は強いですよね。
先ほど忘れ物の話がありましたが、男子生徒の集中力を伸ばすポイントはありますか?
溝下
集中力を高める意味で、毎朝10分間の『MAP※』テストを実施しています。テストのために遅刻できないと思うことで生活習慣の改善にもなりますし、10分間集中するという体験は重要だと思います。
田中
学校生活でも部活動でも、何か自信を持たせてあげることが大事です。「オレはこれができる」と思うことが1つでもあれば、男の子は大きく伸びます。部活に集中できる子は、受験のときにも結果を出しますね。
溝下
目標を持つことも必要だと思います。そういった意味で、本校は目標を持ちやすいクラス編成になっていると思います。付属である日本大学以外の大学を受験したい生徒には、特進クラスが設定されていますし、日本大学への進学を考えている生徒には、推薦権を得るという目標があります。周囲が目標に向けて勉強を始めると、のんびりした生徒もそれに触発されます。
田中
柔軟に進路が選べるのも本校の特徴です。早慶上理・国公立に、かなりの人数が進学していますし、日本大学への推薦権を持ちながら、国立大を受験することもできるようになりました。だからといって、進学実績のために生徒たちを煽る気持ちはありません。それぞれが自分の目標の進路に進んでほしいと思っています。
西川
中3での意識づけというのも大事ですよね。高校入試を経て入ってくる高入生との意識の差を埋めるためのサポートは中3では必須です。
屋嘉比
サポートという意味では、中2の時期にフォローが必要な生徒にはこちらから声をかけて3泊4日の勉強合宿に連れていきます。30人くらい参加して、朝6時に起きて夜も11時くらいまで勉強するのです。その時期に成績が心配な生徒は生活習慣ができていないことが多いのですが、その3泊4日で自然に時間を守れるようになります。
西川
中3の夏休みには、『チャレンジ補習』という少人数の補習があります。補習を進めるなかで、「この教科は得意」という生徒が、ほかの生徒に教え始めます。そうすることで自信がついて、「もっと残って勉強していいですか?」と言ってくる生徒もいます。
田中
成績上位者へのフォローでいえば、本校を卒業した大学生が教えるチューター制度があります。これは自由に参加できます。勉強だけでなく、推薦入学へのアドバイスなども聞ける貴重な時間です。
先生方が考える、貴校ならではの良さとはどんなところでしょうか。
溝下
本校の校訓は『強く 正しく 大らかに』なのですが、「学校の校訓は?」と聞くと、どの生徒もすぐに答えられるのです。彼ら自身が校訓の持つ意味を日々、実感しています。個性が伸ばせる、自分を表現できる場所だと感じてくれているからだと思います。ですから、生徒に対してはいつも「思いきりぶつかってこい!」と思っています。
西川
今年度広報活動を始めてうれしかったのは、受験生の保護者の方に「先生方が明るいですね」と言われたことです。教員室も笑顔や笑い声であふれていて、その先生方の明るさが生徒にも伝わっているのでしょう。
屋嘉比
生徒を見ていると、本当に一日一日が濃密なのだろうなと思います。いろいろな個性の生徒がいて、互いに自分がやりたいことを追いかけています。進学先に日本大学が見えて安心できるという面もありますし、友達づくりも自然にできているのかなと思います。
西川
部活にしても勉強にしても、とにかく先生がサポートしてくれる環境になっていますね。
田中
卒業生が必ず言うことが「豊山でよかった」ということです。中高6学年で2200人と大きな男子校ですが、保護者の皆さんも協力的で卒業するときにはみんな応援団になってくれています。それだけ教員が生徒に手をかけているのかもしれませんが、教員側の意識としては当たり前のことをやっているだけなのです。生徒のためになることを当たり前にできるところが、本校の大きな魅力かもしれませんね。
  • MAPとは? Morning Assurance Programの略称。5教科を曜日ごとに分けて毎朝実施。出題範囲はあらかじめ告知され、振り返り学習と集中力促進を目的としている。

初出:『私立中高進学通信2016年11月号』