海外語学研修No.16

オーウェンサウンドを離れる日がやって来ました。

別れを惜しんで、握手をし、ハグをし、涙を拭い、手紙を渡し、写真を撮り、犬をよしよし、いたずらっ子がちょっかいを出してきて、最後は笑顔で。「またおいで、待ってるからね」「ありがとう、また会う日まで」「連絡してね」ホストファミリーの温かいお見送りを受け、「Thank You」を重ねる生徒たち。バスの発車時刻となり、お別れの時です。ホストファミリーはバスが動き出しても手を振ってくれます。それに応えようと車窓からいつまでも手を振り続ける豊山生。

走り出したバスは一路、トロントへ。

2週間ぶりにトロントへ帰ってきました。班別自主研修です。そこで、ふとある生徒のお腹が四角くふくらんでいるのに気付きました。触ってみました。なんとパスポートケースです。首から下げた紐にパスポートケースを繋げ、Tシャツの内側にしまっていました。偉い!ここまでして失くしたら諦めるしかないという気持ちでいるそうです。命の次に大事なパスポートへの意識が高くて、こちらも感心しました。行きの飛行機で座席のポケットにパスポートを置いてきて、取りに戻った人も見習いましょう。

班別自主研修も無事に済みました。研修というよりもお土産買い物タイムになっている班がいくつかありましたが。以前は不安でいっぱいだった英語で喋ることも、今では物怖じせずに積極的に買い物が出来るまでになりました。お土産の量のすごいこと。みんな、たくさん買っていました。昨日の晩に「スーツケース、重量オーバーなんです」と言っていた子も、今日もたくさん買っていました。大丈夫かな?

トロントの中心部を離れ、空港近くのホテルへチェックインしました。徐々に日本へ帰る準備を始めています。パスポート、税関申告書、機内グッズ、日本円やスイカ、パスモの準備。物だけでなく、気持ちも日本へむけて整えましょう。自分にどんな変化がありましたか。家族へどんな話をしますか。自分の仲間や友達へ何を伝えますか。来年にはオリンピックが東京で行われます。多くの外国人が日本へやって来ます。絶好のタイミングで語学研修に参加した皆さんだからこそ出来ることがあると思います。

英語は言語ですから、慣れていけば誰しもが扱えるようになります。普段の生活で英語を聞くことで耳を慣らし、間違う恐怖の壁を取り払ってしまえば、単語を並べただけでも会話が出来ましたね。語彙力がもっと欲しいと思った人はその学習を。異文化に興味をもった人はその探求を。自身の積極性に可能性を感じた人はその伸長を。我々は具体的な目標が立てられれば努力を重ねることが出来ます。今回のプログラムで見えてきた自分自身の感覚を大切にし、向上心をもって成長しましょう。

そんな内容が載るであろう感想文の提出は今度の土曜が締め切りです。写真も1枚添付してください。

一晩寝たら、羽田へ向けて出発です。